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30歳以上の8割は歯周病 自覚症状の前に検診を

気さくに相談に答える石井さん。石井歯科のホームページでは無料メール相談も行っている

 CMなどで目にすることも多い歯周病だが、実際はどんな病気なのだろう。石井歯科医院(池田市石橋3)の石井和雄院長に話を聞いてみた。
 「歯周病菌は歯垢(しこう)に含まれています。歯周病の怖いところは、痛みなく進行するため、歯ぐきが腫れたり痛みが出たりするなど、自覚症状が現れたころには手遅れになっている場合が多いこと。また、歯の周りの病気と書くので、歯ぐきに起きる症状と思われがちですが、実際はあごの骨を溶かす病気。1度かかると進行を止めることはできても、溶けた骨は再生できないので、完全に治療することは不可能」と話す。
 さらに石井さんは、「30歳以上の日本人は、約8割が歯周病」と続ける。45歳以上では、歯が抜ける要因の約5割が歯周病だ。「だからこそ正しい歯の磨き方や、歯科医での定期検診が重要。歯の健康は体すべての健康につながる。歯医者は痛くなった歯の治療をするだけでなく、健康な歯を保つためにこそ使ってほしい」と強調する。(礒野健一)
【石井歯科医院】池田市石橋3-6-1-101▽072-760-4618▽日、水曜休診▽http://www.ishii4618.com/

更新日時 2013/02/14


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