新春インタビュー 小南修身・池田市長「観光案内所を設置」
小南修身・池田市長に2012年を振り返ってもらい、2013年の抱負などを聞いた。 (聞き手・進藤郁美)
――小南市政が始まってちょうど1年。昨年はどのような年でしたか?
「継続すべき施策、見直しが必要な施策を見極めながら、かじを取る1年になった。なかでも教育が一番大きな問題で、(小学校と中学校の校舎などを統合した)施設一体型の小中一貫校の設置を含めた学校施設再編整備計画について一部の見直しが必要になってきた。小、中学校の耐震工事を優先し、それを2015年度中の完了を目指している」
――当初の計画はどうなりますか?
「施設一体型の一貫校は、5中学校に小学校を統括することになっているが、地域住民から小学校存続を求める声があるうえ、厳しい財政状況を考えると、10年後にできるかどうかわからない状況にある。しかし、施設一体型でなくても小中一貫教育は必要で、2014年4月から今ある学校を使い、連携型の一貫教育を始める。同時に全中学校一斉に、デリバリー方式の給食を始める」
――すでに検討されている細河中学校の一体型一貫校計画は?
「するかしないか。財政推計を見定めて、新年早々に結論を出し、方向性を決める」
――障害者問題も進展しました。
「井口堂の市営花園住宅の跡地を、特別養護老人ホームにするめどが付いた。その中に親なき後の障害者が住めるケアホームもつくる。特養についても障害者が終(つい)のすみかにできるよう、障害者優先の部屋を設けたい。2015年4月ごろのオープンを目指している」
――観光客の誘致については?
「池田駅からインスタントラーメン発明記念館へ行く途中に、観光案内所を設ける工事を4月から行う。案内所から記念館を経由するバスを運行し、観光客を記念館から五月山へ誘導する。五月山から商店街を通って駅まで散策しながら歩いてもらえるよう整備したい」
――今年、やりたいことは?
「池田市をひとつの庭園に見たてた『ガーデンシティ池田』にしたい。この構想は、五月山や伏尾を築山と捉え、庭園の中を余野川、箕面川が流れる。細河の植木や猪名川沿いに桜を植えるなど緑を重点的に整備する。環境施策や自然に関わるものすべてをガーデンシティに取り込んでいきたい。五月山動物園は『おとぎの国の動物園』をテーマにしたリニューアルを考えている」
――橋の耐震も考えているとか。
「橋梁の長寿命化計画がある。手を加え、橋の維持管理、修繕を進めたい」
更新日時 2013/01/09