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畑天満宮秋祭りに留学生 日本の1番の思い出に

汗を流して神輿を担ぐ留学生。4人の乗り子を合わせた神輿の重さは1トン超える

 池田市畑3、畑天満宮の秋祭りが10月21日に行われた。神輿(みこし)宮入りには関西大学の留学生が参加し、「さーせー」のかけ声とともに力強く神輿を担ぎ上げた。
 祭りは約400年の歴史を持ち、神輿は付近の上渋谷、東畑、西畑地区からそれぞれ1基が宮入りする。そのうち上渋谷地区の地域活性団体・渋生(しぶき)会の荒堀善文会長が、関西大学国際部に勤めていたことから、地区の神輿担ぎに13年前から留学生が参加するようになった。女性は神輿を担げない決まりがあるため、女子留学生は法被(はっぴ)姿でかけ声をかけて盛り上げる。これまでに延べ500人以上の留学生が参加したという。
 荒堀さんは「彼らが直に参加したこの祭りを、日本の祭りとして母国に伝えていく。宮入りのクライマックス、50段の石段上りはきついが、いい思い出となっているようだ」と話した。
 今年参加したベルヘイデン・ティムさん(ベルギー)は「肩が痛くなったが、個人ではなくみんなで団結していくのが楽しかった」と話し、大好きという日本酒を升で飲み干した。オロール・ジュメールさん(フランス)は、「私が女性で担げなかったのは残念。でも、写真はたくさん撮れた」と微笑んだ。(礒野健一)

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