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孤立死防止へ 池田市が見守りホットライン設置

高齢・福祉総務課は「ひょっとして、もしかして、と気になることがあれば一報を」

 池田市は地域の協力で孤立死を未然に防ごうと11月1日、「見守りホットライン」を始めた。
 市の高齢・福祉総務課内に通報用の窓口と専用電話(ホットライン)を設置し、関西電力、大阪ガス、池田郵便局、新聞配達所、牛乳配達所などの協力を得て、通報を受け付ける。通報を受け、対応が必要と判断した場合は、危機管理課の安全パトロール隊が駆けつけ、安否確認を行う。
 池田市では2012年1月、同居していた86歳の母親と59歳の息子の遺体が、死後数カ月経った状態で発見されるケースがあった。母親は通院しておらず、介護保険の利用がなかった。このようなケースは条例で安否確認の対象になり、市は10回ほど自宅を訪問したが、会えなかったという。近所づきあいがなかったことも発見が遅れた一因のようだ。
 高齢・福祉総務課は「高齢者宅に限らず、郵便物や新聞がポストにたまっている、洗濯物が何日も干したまま、顔を見ないなど、ちょっとした異変でも迷わず連絡を」と話している。見守りホットラインの電話番号は072-754-6336。平日午前8時45分~午後5時15分。(進藤郁美)

更新日時 2012/10/29


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