このエントリーをはてなブックマークに追加

池田市の高齢者施策

音楽に合わせてふくまる体操(池田市伏尾台第1コミュニティセンターで)

池田市高齢介護課によると、池田市の65歳以上の人は2010年6月30日現在22443人で、総人口の21.6%を占める。高齢化率は豊中市とほとんど変わらない。75歳以上は10168人で、総人口の9.8%を占める。
池田市は2010年度から、救急医療情報キットを無料で配布している。65歳以上の独り暮らしの人を対象にしている。筒状の容器を使ったセットで、救急医療情報の用紙がついていて、本人が書き込んで中に入れておく。書き込む項目は、本人の名前や生年月日、血液型や連絡先といった基本情報のほか、既往症、かかりつけ医、アレルギーの有無など。そのほかに、本人が確認できる写真、健康保険証や薬剤情報の写しなど入れる。
救急時には、救急隊員がキットを取り出し、その情報を活かして医療機関に搬送する。医療機関もキットの情報を活かすことができるので、的確な救命活動が可能になる。キットは冷蔵庫の中に保管し、冷蔵庫の外にはキットについているシールを張る。これまで市は、病弱な高齢者に緊急通報用の装置を配置していた。今回はそれ以外の人が対象となる。
高齢介護課の中田雅夫課長は「対象は5000人くらいになるが、はっきりしない。今回の配布で、独居のお年寄りが特定でき、災害時の対応にも役立てることができる」と語る。
市は高齢者向け健康体操「ふくまるくんのうた~福咲く池田」を作った。作詞作曲は市職員で、体操はリズム体操クラブが担当、作業療法士と理学療法士が監修して、DVDに収めて使いやすくしている。NPO法人「ハッピークラブ」が市立伏尾台第1コミュニティセンターで実施している街かどデイハウス事業でも、この体操をしている。街かどデイハウス事業は趣味やレクリエーションを通じ、健康チェックと介護予防、閉じこもり予防を目的としている。
また旭丘3の敬老会館で、高齢者が自主的に開いている趣味の活動に、市が補助金を出している。このほか、60歳以上の人に菜園を1年間、無料で貸し出すサービスも実施している。約200区画で、2年待ちの人がでるほどの人気だという。(梶川伸)

池田市高齢介護課 救急医療情報キット 健康体操「ふくまるくんのうた~福咲く池田」

更新日時 2010/08/11


関連地図情報