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ホネホネ団がウォンバット骨格標本づくり

西澤さん(右)は「ウォンバットの前脚は太く短い。肘の部分が張り出していて、モグラっぽい」と話す

 池田市立五月山動物園が、ウォンバット「サツキ」(雌)の骨格標本作りを進めている。サツキは国内で初めて繁殖に成功し、2011年12月に19歳で死に、その姿を後世に伝えようと企画した。標本作りは、「なにわホネホネ団」の西澤真樹子団長らが担当している。
 ホネホネ団はNPO法人・大阪自然史センターの標本制作グループで、大阪市立自然史博物館(東住吉区)を拠点に活動している。メンバーはみんな動物好きで、西澤さんはこれまでに600頭ほどの動物の標本作りに携わってきた。「骨を見れば、行動や暮らしがよく分かる」という。
 サツキの骨について、「1度も骨折したことがないし、栄養状態もよかった。歯のかみ合わせは悪くなっているが、最後まで自分の歯を使って食べていた」と分析する。「大事に育てられたんだ」と、骨を見てうれしくなったそうだ。「サツキの標本をきっかけに、動物の命や生息環境に興味を持ってほしい」のが西澤さんの願いでもある。
 11月17日に五月山動物園で骨格標本の仕上げ作業を公開する。問合わせは緑のセンター072-752-7082。(進藤郁美)

更新日時 2012/10/11


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