ボランティアグループ「池田声の図書」が対面朗読を開始
池田市のボランティアグループ「池田声の図書」(大木幸会長)が9月19日、同市保健福祉総合センター(城南3)で視覚障がい者を対象とした対面朗読を始めた。
グループは、これまでも録音図書や池田市報「広報いけだ」音声版の作成、老人介護施設での訪問朗読など、視覚障がい者のためのボランティア活動を行ってきた。「より市民に使いやすい形で朗読サービスを提供したい」と、一般的な図書だけでなく、個人的な手紙やアンケートも読むことにした。
対面朗読を利用しに訪れた同市神田の岡部隆二さんは、地元の中華料理店のデリバリーサービスのチラシを持参。「視力が低下する以前と同じように頼もうと思っても、全部のメニューが思い出せないんですよ」と、視覚障がい者向けの録音機で、読み上げられるメニューを録音。普段は文章をスキャンして読み上げる機器を使用しているが、縦書き・横書きが自由にデザインされたチラシなどはうまく読めないとのことで、「助かります」と嬉しげだった。
また、視覚障がい者向けのアンケートの読み上げを依頼した同市畑の谷田ゆかりさんは、「答え方が難しい質問も、一緒に相談しながら書けていいですね」と笑顔を見せていた。
グループは、「私たちも、障がい者の方々とお話することで学ぶことがたくさんある。こんなものを依頼していいのだろうか、と悩むことなく、気軽に朗読ボランティアを利用してほしい」と話す。対面朗読は毎月第3水曜日の午後2時から4時まで。予約優先。問い合わせは市ボランティアセンター072・753・8858。=情報提供・池田市(進藤郁美)
更新日時 2012/09/20