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「原田城跡・旧羽室家住宅」の愛称を募集――豊中市

原田城跡の土塁

 豊中市が、同市指定史跡で国の登録文化財でもある「原田城跡・旧羽室家住宅」の愛称を募集している。募集しているのは、原田城跡と旧羽室家住宅をひとつに合わせた総称としての愛称。

 原田城跡は、地元の有力者・原田氏の本拠地として14世紀までには築かれていたと推定される。1578年に織田信長の家臣、荒木村重が反乱を起こした際に、有岡城(現・伊丹市)にいた村重を攻めるために信長方が陣をはったと伝えられている。現在は周辺に住宅が建ち並び、往時の面影はないが、高さ約2メートル、幅約5~10メートルの土塁が約35メートルにわたって残っている。

 旧羽室家住宅は木造2階建ての民家で、昭和12年、原田城跡に建てられた。暖炉つきの食堂や茶釜の炉を構える和室などが同居する和洋折衷式の住宅で、主屋・土蔵・納屋が平成19年に国登録有形文化財に登録された。

 「原田城跡・旧羽室家住宅」は現在、歴史講座や落語、コンサートが開催されるなど、市民活動の拠点として活用されている。豊中市地域教育振興課では「歴史遺産を通じ、人が出会い、交流する場にふさわしい、親しみやすい愛称を」と応募を呼び掛けている。

 応募は、はがき(1枚につき1点。複数応募可)に愛称と愛称の意味・理由、住所、名前、電話番号を書き、〒561-8501(住所不要)地域教育振興課へ郵送。豊中市のホームページ(http://www.city.toyonaka.osaka.jp/)からも応募できる。8月27日(金)必着。問い合わせは同課6858-2581。入賞作1点を審査で決定し、賞状と賞品を進呈する(同名称多数の場合は抽選)。

原田城跡 旧羽室家住宅

更新日時 2010/08/05


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