阪急ものしり帳⑫ 駅係員呼び出しインターホン
阪急電鉄は2011年4月、全駅に「駅係員呼び出しインターホン」を設置した。この装置は、改札口の内と外にある。
乗客からの問い合わせは通常、改札口の係員が対応する。しかし、係員が駅内を巡回中で、改札にいないこともある。そんな時に、この装置が活躍する。乗客がインターホンを押すと、事務室の係員が応対する。乗客と係員が、モニターで顔を見ながら話せるのが特徴だ。
装置には地図も組み込まれている。乗客が駅を降りて目的地に行く際、道順をインターホンで問い合わせたとする。係員は画面に地図を映し出して説明できるほか、ルートなどを書き込め、さらにプリントアウトして渡すこともできる。
豊中駅は管区駅で、11の駅を統括している。駅事務所内の管区サポートセンターは、各駅の乗客からの問い合わせにも応じる。問い合わせは1日に約100件。最も多いのは、カードが自動改札機を通らないというもの。改札機の不具合や改札機へのタッチミスで、駅への入場、出場の記録がカードに残っていないケースがほとんどで、装置を使ってカードの記録を修正することもできる。(梶川伸)
更新日時 2012/08/31