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豊中市など8市3町の消防隊員が災害時救出訓練

 阪急電鉄株式会社の平井車庫で6月12日、鉄道災害時の安全・迅速な救助活動を目的に「鉄道災害時の安全対策研修会」が開かれた。豊中市や兵庫県川西市など阪急電鉄沿線にある2府県8市3町の消防隊員47人と同電鉄職員15人が参加し、車両の構造や電気機器の配置など鉄道車両の基礎知識を学んだほか、人命救助を行うための救助用資機材を使った救出訓練などを行った。

 訓練ではまず、鉄道災害発生時の緊急連絡体制や対応手順、非常時のドアの開閉方法など車両の基礎知識について、写真や映像を使って説明が行われた。その後、車庫検査場へ場所を移し、4班に分かれて実際の鉄道車両で車体の構造や材質、高圧電気機器について、油圧ジャッキを使った車両の持ち上げ訓練や座席シートを利用した乗客の救助訓練が本番さながらの緊張感で行われた。

 阪急電鉄の下薗靖男さんは「これまで9回の研修会で、消防の皆さんに当社の事故発生時の対応手順や列車の構造を知っていただいたことは、万が一の際の安心感につながっている。今後も事故や災害に備え、連携を強化していきたい」と話している。=情報提供・豊中市(早川方子)

更新日時 2012/06/13