池田市新年度予算 一般会計３６１億円
池田市の２０１２年度当初予算が決まった。一般会計は３６１億４０００万円で、市税収入が１９８９年度以来、２３年ぶりに１６０億円台を割り込むなど厳しい財政状況下で、不動産の売却や臨時財政対策債を増額するなどし、前年度の６月補正後に比べ０．４％増と、わずかながら予算規模を拡大した。池田市は２０１１年４月に市長選挙があったため、前年度は当初、一部骨格予算を組み、６月に補正をしていた。特別会計などを含めた総額は７３８億２９５８万円。
２０１２年度の新規、一部新規事業は地震対策、子育て、福祉、環境に重点を置いたものが目立っている。災害時の拠点施設として機能させるため、池田・府市合同庁舎の耐震補強事業には２億４２４０万円を計上。耐震機能を持った壁やブレース（筋交）を補強する。また、ごみステーションなどの散乱防止ケージの設置費を補助する環境美化推進事業に２１０万円、２０ワット蛍光灯の街路灯１２００基のＬＥＤ化事業に、１２８４万円の予算を組んでいる。
老人福祉センターの機能を併せ持つ人権文化交流センター改修に２億７３１３万円、発達障害児（者）支援推進に向けた発達支援システム構築事業には２１０万円を盛り込んだ。教育に課題を抱える保護者支援には５２３万円、中央公民館を建て替えて社会教育施設を建設する事業に７０００万円を充てた。猪名川河川敷に約２００メートルにわたってヤエザクラを植え、桜並木を整備するため８００万円を計上している。
その他の主な事業は、既存の民間建築物耐震診断補助３５５万円▽民間建築物耐震改修補助１０００万円▽乳幼児医療費拡充１億７４９６万円▽妊婦・乳児健康検査６０９１万円▽市立幼稚園預かり保育５２８万円▽障害者支援施設の運営補助２８０５万円▽生活保護世帯の進学支援２００万円▽障害者雇用奨励事業１９２万円など。（進藤郁美）
更新日時 2012/04/11
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