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池田出身の大相撲・中川親方 「地元の応援があってこそ」

大阪場所担当部長の貴乃花親方と中川親方(右)=2012年3月24日、大阪府立体育館の先発事務所で

 貴乃花親方(元横綱)と並んで笑顔を見せる中川親方(元幕内・旭里)は池田市出身だ。3月場所(大阪場所)の期間中に大阪府立体育館の日本相撲協会先発事務所を訪ねると、中川親方は「チケットの担当で、朝から晩まで事務所に缶詰め。知人や友人ともなかなか会えなくて」と迎えてくれた。
 親方は1965年、呉服町に生まれ、池田中学校を卒業と同時に大島部屋へ入門した。自分で大島部屋へ電話したという。小学生のころ、旭国をひいきにしていた祖父に連れられて相撲観戦に行ったことがきっかけになり、角界へのあこがれが大きく膨らんだ。
 「現役の時は140キロで、大きい方ではなかった。同期入門8人のうち7人は部屋を去ったが、逃げようと思ったことはなかった」と、夢の実現へ努力を続け、平成初の関取になった。
親方は「地元の応援があってこその相撲人生。今も支えてもらっている。ありがたい」と感謝を込める。
 池田では「自転車で伊丹空港へ行って遊んだ。池中の坂道にあったタコ焼きも良く食べたなあ。店は今もあるのだろうか」と懐かしそうに話す。
 中学3年の担任だった村田陽(きよし)・池田市教育長は「廊下で相撲を取っては先生に叱られていた。相撲の道へ進みたいと聞いた時はびっくりした」と振り返り、「十両昇進の時、5人で立ち上げた後援会は2000人を超え、市全体で応援した。もうちょっと頑張ってほしかった(1998年引退)」と笑っていた。(進藤郁美)

更新日時 2012/04/11


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