豊中市新年度予算 一般会計1430億円
豊中市の2012年度当初予算が決まった。一般会計は1430億7400万円で、前年度に比べて7.4%増となった。特別会計などを含めた総額は前年度比6.0%増の2716億3500万円。
豊中市は4月1日に中核市となり、保険衛生や福祉、環境など1879項目の権限が大阪府から移譲された。中核市移行に伴う事務事業経費は21億9946万円にのぼる。
2012年度の主な新規事業は、市民の安全や教育、文化に重点がおかれたものが目立つ。例えば、防災機能を持つ野田中央公園(野田町、仮称)の整備には2億7400万円を計上。地震などの災害時に下水用マンホールが簡易トイレとなるマンホールトイレや、かまどに変身する防災ベンチなどを設置する。
教育分野で特徴のある事業は、小学校高学年教科担任制で、予算額は1071万円。理科や体育などで非常勤講師を配置し、小中学校の連携をより強化して、中学へ進学する時に感じるギャップを解消する。このほかにも学校園の耐震化工事に10億9370万円、学校園冷房設備設置に6億1002万円を計上した。
また豊中ブランド創出のため、大阪音楽大学やセンチュリー交響楽団らと連携したクラシックコンサート事業などにも1571万円を充てた。
その他の主な新規事業は、豊中市保健所の設置・運営4億7990万円▽養護老人ホーム「永寿園」の整備9億4060万円▽介護ボランティアポイント事業(仮称)1310万円▽教職員人事権の移譲に伴う事務1445万円▽文化芸術センター(仮称)の整備1億35万円▽とよなかブックプラネット事業2366万円▽路上喫煙対策推進事業421万円▽中小企業チャレンジ事業補助金1358万円▽千里ニュータウンまちびらき50年事業負担金120万円▽大阪空港就航都市サミット開催193万円など。(早川方子)
更新日時 2012/04/05