花束は一期一会 花の部屋・宮下真由美さん
豊中市本町4のフラワーショップ「花の部屋」は、1980年2月に宮下浩さんが開いた。長女の宮下真由美さんは5年半ほど前から店に立ち、2代目としての修業をしている。「花には変化があって、香りがあって、季節感がある。花は楽しいもの」だと真由美さん。4月には産休をとっていた次女の中井由香利さんも復帰し、もっと多くの人に花の楽しさを伝えていきたいという。
スイートピーなどの春の花に囲まれた店内で、真由美さんは「花はきれい、かわいい、癒しだけではなく、それを超えたパワーの持ち主。美しく、はかなく、でも人間より強いと感じる」と話す。
店には誕生日や入学・卒業祝い、お見舞い、記念日などに贈る花束の注文も多い。「花に託す思いと、それを表現するための花選びが掛け合わさってできた花束は一期一会」。それが、作り手としての真由美さんの実感だ。
マチゴトは次号(38号)から、「心の花束」を連載する。「花束に込められたストーリーを、作り手としてどう表現したかを伝えたい」と、真由美さんは、記事への思いを語る。(進藤郁美)
更新日時 2012/03/21