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事始め奨励賞表彰式

左からTESニューエナジー・藤田さん、ブランケネーゼ・東さん、映像制作シネマ丼・下井さん

 池田市内で新技術・新商品を開発し、産業振興へ貢献した市民や事業所などを表彰する「事始め奨励大賞(百福大賞)」の表彰式が3月13日、池田市役所であった。

 「事始め奨励大賞」(百福大賞、賞金100万円)の該当はなかったが、準大賞の「事始め奨励賞」(賞金50万円)にTESニューエナジー(緑丘1、藤田和博社長)の「熱を直接電気に変える熱電発電技術を利用した発電鍋」が選ばれた。

 今回、同賞には8件の応募があり、市内企業や商工会議所、独立行政法人産業技術総合研究所関西センターなどからのメンバーで構成する池田市事始め奨励金交付審査会が先進性、独自性、市場性、将来性・実現性、地域性の5項目にわたり審査した。

 受賞した同社の技術は産業技術総合研究所関西センターの熱を直接電気に変換する酸化物熱電材料を使い、廃熱から電気をつくるというもので、同社ではこの技術を生かしお湯を沸かしながら携帯電話の充電やUSB充電ができる発電鍋を販売している。同社の藤田さんは「昨年の震災の映像を見て今回の製品を開発し販売することにしました。わが社の製品を評価してもらえたことは今後の励みになります。現在は日本だけでなく外国でも販売しているので、池田発のベンチャー企業として池田市に貢献できればと思います」と受賞の喜びを語った。

 また、審査員特別賞(賞金5万円)には規格外の未利用農作物を使用する具材や皮(フリーズドライ製法で粉末に加工)を使って、大学や高校の学生ら地産地消できるレシピを考えたブランケネーゼ(桃園1、東忠男代表取締役)の「おもしろぎょうざ」「こだわりぎょうざ」と、プロがつくった映像を安価で個人のウェブサイトなどに利用できる映像制作シネマ丼(豊島北2、下井健次)の「パーソナル・ムービー・チャンネル」の2件も選ばれている。=情報提供・池田市

 (進藤郁美)

事始め奨励大賞

更新日時 2012/03/13


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