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ベトナム人留学生らが医療費支援を呼び掛け

ランさんの置かれている困難な状況を外国人に説明する葛西さん(右から2人目)

 大阪大学に在籍するベトナム人留学生グエン・ティ・ランさん(37)と支援者らが、医療費のための募金を呼び掛けている。孫の世話のため来日していたランさんの母親のディン・ティフォン・ズンさん(72)が2011年9月にくも膜下出血で倒れた。一命を取り留めたものの、3か月の短期滞在ビザで入国したため加入できる公的医療保険がなく、700万円以上になる医療費の全額を娘のランさんが支払わなくてはならない。
 卒業論文のための研究を続けるランさんは、子どもを預けて働こうにも民間保育所は高額で、公立には空きがないという。ランさんを支援している葛西芙紗さん(75)がベトナム領事館や国際交流を行っている団体へ支援を依頼し、2月24日現在、約100万円を集めたが、さらに支援を必要としている。
 3月4日10時半から、とよなか国際交流センター(豊中市玉井町1)で支援呼び掛けのためのチャリティーが開かれる。ベトナム料理などが販売され、収益は医療費支援に充てられる。入場無料。募金・問い合わせは国際交流市民ネットとよなか06-6840-1014。(早川方子)

更新日時 2012/02/27


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