大きなお腹でフラダンス 北野産婦人科で出産準備
フラダンスで出産に備えた体づくりを――。豊中市中桜塚2の北野産婦人科はユニークな提案をしている。北野宏幸院長が安産を目指し、2004年に「マタニティーフラ教室」を始めた。「運動不足や体のかたい妊婦がものすごく多い。中腰で動くフラダンスは下半身の血行を良くし、骨盤の筋肉も鍛える。それが安産につながる」と、始めたきっかけを話す。
教室は第2、4金曜日の午前中に開かれる。11月25日10時半からのレッスンには、大きなお腹を抱えた妊婦と子育て中の母親ら20人ほどが参加した。ストレッチ体操の後、「真珠貝の歌」などのハワイアンソングに合わせて左右にステップを踏むなど、しなやかな体の動きを見せていた。踊り始めると赤ちゃんも動きだすことがあるそうだ。
「フラの優雅な動きは妊婦の運動に最適。心と体のリラックスになる。赤ちゃんにも伝わるわね」と、インストラクターのホクラニ泰子さんはほほ笑む。
3人を出産した後もレッスンを続ける水町裕美子さんは「1人目が妊娠5カ月の時に始めた。ひどかった便秘が解消され、安産だった」とにこやかで、2人目が妊娠7カ月の佐々木宏美さんは「フラがあると聞いてこの病院を選んだ。レッスン中は保母さんが1歳7カ月の娘を見てくれるので安心」と楽しそうに話していた。北野院長は「友達ができ、地域や子育ての情報交換ができる場になってきた。ここが人と人がつながるコミュニティーになるようサポートしたい」と話している。
(進藤郁美)
更新日時 2011/11/30