南谷クリニックのリハビリテーション科長・栗田剛寧さん
豊中市の医療法人南谷継風会「南谷クリニック」のリハビリテーション科は、日ごろの運動がけがや病気の予防につながるという診療方針を掲げる。通院患者は毎日約230人。多くの患者に接するリハビリテーション科長の栗田剛寧さんは「体が動くという当たり前のことが、生きていく上でどれだけ大切なことか。人生を楽しむためにも、自分で動ける体を維持してもらいたい」と話す。栗田さんは理学療法士でもある。
南谷クリニックのリハビリは「マッサージなどの受け身ではなく、自分の力で動いてもらう運動療法を主としている」と栗田さん。1人ひとりの健康状態や体力、筋力に合ったプログラムを作り、けがを繰り返さない体づくりを促している。栗田さんは「まず自分の体がどんな特性を持っているのかを知ることが大事。自分の弱点を知って、運動を続けることが、けがの予防になる」と強調する。
また、「スポーツ医学はアスリートのためだけのものじゃない。子どもから年配の人まで、あらゆる世代に役立つことがたくさんある。広く知ってもらうことが課題だ」と語り、高校の運動部などで講義をしたり、地域で講習会を開いたりして、正しい知識やセルフケアの方法を教えている。そのような取り組みについて、「すぐには結果が見えない地道な活動です」と照れ笑いする。
(進藤郁美)
【医療法人南谷継風会 南谷クリニック】
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更新日時 2011/11/02