地域コミュニティ推進フォーラム 「市民の意識改革必要」と倉田市長
池田市民文化会館(天神1)のコンベンションルームで7月30日、地域コミュニティ推進フォーラムが開かれ、地域分権について倉田薫・池田市長らが講演を行った。
池田市は2007年に「池田市地域分権の推進に関する条例」を市議会で可決、制定し、11の小学校区ごとに設置した地域コミュニティ推進協議会が、約900万円を上限に予算提案権を付与する地域分権制度を実施している。講演の中で倉田市長は、地域分権制度の成り立ちやこれまでの成果を説明。「地域分権は職員の意識改革、市会議員の意識改革に続き、市民の意識改革が必要。おまかせ民主主義からの脱却が大切だ」と話した。
また、河村たかし市長のもと、地域分権を進める名古屋市から、総務局地域委員会制度準備担当部の澤博さんと、実験的に地域分権制度を行っている名古屋市名東区貴船学区の鬼頭和明さんも講演を行い、池田市との比較や、取り組みの難しさについて話をした。
講演の後に行われた質疑応答で倉田市長は、「議会との調整は必要だが、例えばコミュニティ推進協議会の会長を選挙で選ぶという考えもあっていいと思う。また、将来的には予算を1億円くらいにしたいが、まだまだハードルは多い」と話し、地域分権制についての思いを語った。(礒野健一)
更新日時 2011/08/01