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豊中市在住の女性が詩集出版 息子の死や元夫のがん闘病を綴る

出版する詩集と村上淳子さん

 4年前に難治性てんかんの発作で亡くなった知的障害の息子や元夫のがん闘病などを題材に、豊中市在住の村上淳子さんが、「ベイビーズハート トイズスピリット 村上うさぎ詩集」(B5判96ページ、1500円)を自費出版した。28歳で他界した息子・翼さんとの日常と死別、看病時の夫との心の交流などを綴るほか、季節のうつろいなど36年間書きためた45作が収められている。

 村上さんは帝塚山学院短期大学で詩を学び、東京でライブハウスを経営していた夫と結婚。23歳で出産した長男・翼さんは、3歳の時に難治性てんかんの併発障害で知的障害を持つことが判明し、以後療養中心の生活を送っていたが、2007年に難治性てんかんのけいれん重積による窒息のため他界した。

 村上さんは、本書のタイトルでもある「Baby’s Heart Toy’s Spirit」の詩の中で、「君との出会いと別れを 引き換えに 私は誰と出会うんだろう 刹那に あまりにも大きなプレゼントをくれた君に 感謝しているんだよ」と綴り、息子をはじめ今までの人生で出会い別れた人へのオマージュとしている。

 「つらいことがあったときも、詩を書くことで自分自身と対峙し、乗り越えてきました。この詩集が、障害や病気と闘っている人や、その人を支える家族の方たちにとって、エールのようなものになればうれしい」と村上さん。本の帯には、短大時代に師事していた、詩人で映画評論家の杉山平一さんから寄せられた推薦文も掲載されている。=情報提供・豊中市(礒野健一)

村上うさぎ

更新日時 2011/07/28


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