運動の習慣化を 南谷クリニック副院長・南谷哲司さん
医療法人南谷継風会「南谷クリニック」副院長の南谷哲司さんは、サッカーJリーグの京都サンガのチームドクターも務める整形外科医だ。「スポーツはアスリートだけのものではない。特別なものではなく、日常の中で体を動かすことがスポーツだ」と話す。
スポーツは生活習慣病はじめ、様々な病気の予防になる。「鍵は血管にあり」と南谷さん。駅で階段を使ったり、ひと駅歩いたり、座って足を上下するだけでも筋肉が伸縮し、血液の流れがよくなる。「血管をいかに健やかに保つかが重要」で、それにはスポーツが必須なのだという。「皆さん、頭では分かっていても、なかなか続かないのが課題。どうすれば継続できるか、手を変え品を変え、試行錯誤している」と笑う。
「私の治療は診察、投薬だけでは終わらない。病気の原因を探り、人に備わった治癒力を引き出すリハビリを加える。リハビリをきっかけに、これまでの悪い癖などを知ってもらえれば、その後の予防にもなる」と話している。病院にはメディカルフィットネスを併設し、その人の健康状態や身体能力に合わせた運動療法を提案している。医師の仕事について「人の一生にかかわれる仕事ができたら、こんなにうれしいことはない」と笑顔を見せた。(進藤郁美)
【医療法人南谷継風会 南谷クリニック 岡町本院】豊中市岡町北1-2-4▽06-6841-5700
更新日時 2011/07/20