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編集長のズボラ料理(724) メレンゲ焼き飯

メレンゲは油で瞬間的の揚げる。

 焼き飯が好きな人は、美雲含めてとても多い。きっと、チキンライスが好きな人の10倍も。オムライスとなると、やや微妙だが、それでも5番くらいはいるのではないか。
 焼き飯の具は、ネギと卵だけという通がいる。でも、いつもいつもシンプル焼き飯では飽きてくるので、いろいろ食べてみたくなる。
 若いころは、焼き飯は喫茶店で食べた。やがて中華料理屋さんで食べて、焼き豚の切れ端が入っていたの感動した。喫茶店のハムに比べて、味の濃さが違った。それから僕は、焼き飯は中華のジャンルに入れることにした。
 エビが入っていることもある。上にグリーンピースが乗っていることもある。半球の形もある。これらは焼き飯は中華だというダメを押した。
 しかし、洋食屋さんも負けてはいなかった。中でもステーキの店。高いから夜は行かないが、勤めている時はランチには時々行った。最後に肉を焼いた鉄板で、ガーリックライスを作ってくれる。焼き飯なのだが、肉以上にうまい。ステーキの切れ端でも入っていたら、拍手を贈りたくなる。ただ、いくら拍手をしても、肉の切れ端を追加してくれるわけではない。
 和風もいい。代表格は高菜の焼き飯だろう。一時期、よくはやった。店で食べるほででもないので、家で作った。葉物では、レタスの焼き飯も食べた。会社の近くに焼売太楼という店があって、焼売とともに名物だったからだ。
 季節を感じさせるものもあった。大阪市・新大阪の「小麦ランド」(残念ながら閉店)は遍路仲間の月例会の店だったので顔なじみになり、理長が桜エビの焼き飯を作ってくれ、春を口に運んだ。
 今回はテレビで見た店の焼き飯をまねしてみた。具はキャベツ、タマネギ、青ネギのそれぞれみじん切りと合びきミンチ。2人分で生卵を2つ用意し、白身と気味を分ける。黄身はボウルに入れ、さらにご飯を入れてよく混ぜる。白身には少し牛乳を加えてブレンダーなどを使い、メレンゲを作る。
 フライパンに油をひき、ご飯を炒めて、いったん取り出す。フライパンにまた油をひき、具を炒める。味つけはだしの素少し、砂糖、塩少し、コショウ。しばらくしてご飯を入れてさらに炒め、最後にニンニクしょうゆ(なければしょうゆ)を少し回し入れて、ひと炒めする。ご飯を皿に盛る。天ぷら鍋に油を入れて熱し、メレンゲを入れてサッと揚げてすぐに取り出し、ご飯の上に飾る。
 メレンゲは具とは言えないかもしれないが、ちょっと目先が変わる。先日、神戸市・三宮の中華料理店「金簾」で,XO醤の海鮮焼き飯を食べた。調味料の工夫兎。運ばれてきて、思わず、じゃーんと口走りそうになった。(梶川伸)2024.04.10、

更新日時 2024/04/10


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