岡町を守るケヤキのご神木
豊中市・岡町商店街の中ごろに位置する「漢方のけやき堂薬局」の店内には、なんと本物のケヤキが、どっしりと腰を据えている。直径3.86メートルの太い幹で、天井まであり、その上は切ってある。ご神木として、しめ縄が巻かれ、さい銭箱まである。店主の岡北なおみさん(37)は「カウンセリングを受けるお客さんから安心感があると好評です」とほほ笑む。
同じ商店街にあるうどん屋の先祖が約400年前に植えたと伝えられ、かつては30メートルの高さまであった。地中に張りめぐらされた根のおかげか、阪神大震災の時は周辺の揺れが少なかったという。ケヤキは今も町を守っている。(早川方子)
更新日時 2010/07/27