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東日本大震災 被災地救助活動の現地報告会--庄内公民館

現地報告会の様子

 豊中市立庄内公民館(三和町3)で27日、東日本大震災の被災地で救助活動を行った豊中南消防署の職員を講師に現地報告会が行われた。これは、同公民館で5月28日に行われる予定のチャリティコンサートを前に、被災地がどのような状況なのかを詳しく知ろうと、公民館の登録グループが企画。市民など約70人を集めて開かれた。

 豊中市消防本部は3月11日に発生した東日本大震災の直後、被災地の岩手県大槌町へ職員23人と救助工作車、救急車などを派遣。13日には22人の増強要員を派遣し、一面がれきとなった現場で生存者の捜索や救助活動を行った。南消防署からは計18人の職員が派遣された。

 講師を務めた豊中南消防署の増田憲樹救助隊長は、大槌町まで片道30時間以上かかったことや、あちこちで火災が起こっていたが消火活動できずに悔しい思いをしたこと、がれきの中から多くの遺体が発見されたことなど、被災地の悲惨な状況を報告。約1時間の報告会が終わると、参加者からは「命懸けの救助活動、本当にご苦労様でした」と拍手が上がった。

 参加した宮崎千鶴さん(豊南町南、54歳)は、「テレビなどで被災地の悲惨な状況が映されても、どこか現実ではないような気がしていたが、実際に現地に行った人の話を聞き実感が湧いた。豊中市の消防署職員が被災地に行って活動していたことを知らなかったので、もっとこのような機会を増やし、市民に話してほしい」と話していた。=情報提供・豊中市(礒野健一)

東日本大震災 豊中消防署

更新日時 2011/04/27


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