タオルリレーで火災を初期消火、女性店主ら3人に感謝状
火災は4月9日午前10時50分ごろ、豊中市本町1丁目にある木造2階建て店舗の、1階にある厨房部分で発生した。出火場所近くで飲食店を営む岡田節子さん(56)が、通行人の騒ぎで煙が出ていることに気付き現場へ向かうと、店内が煙で充満しており、厨房の床に置かれたフライパンとコンロから火柱があがっていた。その後、果実店を営む野瀬清美さん(57)、松山澄直さん(63)が相次いで駆け付け、油火災と聞いて現場にあったタオルを水でぬらし、3人でリレー式にコンロに覆いかぶせていき、5分ほどで鎮火に至った。現場は駅前の店舗が入り組む商店街で、古くからの木造店舗も多く延焼が拡大する恐れがあったが、他の店舗や客などに被害はなかった。
感謝状を受けた岡田さんは、「真っ暗になった店内で、床のフライパンとコンロから1メートルほど炎が上がっていて驚いた。必死で消火に取り組んだ結果、大事に至らず本当に良かった」と現場での様子を話していた。=情報提供・豊中市(早川方子)
更新日時 2011/04/18