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FM千里の声① 竹島麻里子さん

竹島麻里子さん。プロ野球初の女性お立ち台インタビューアーも経験

◇「デポルト ナビゲーション」担当(日曜日11時~13時)
 周辺は「おっさん風のしゃべりと、美人の素顔のギャップ」と評する。大阪弁のおっさんしゃべりは、スポーツとサッカー「ガンバ大阪」への思い入れの強さの証明でもある。
 番組は地元アスリートの活躍や地域のスポーツ、ガンバ大阪の情報を柱にしている。フリーのスポーキャスター・リポーターの竹島さんにとっては、ドンピシャリのはまり役だ。
 1992年にABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」のアシスタントになり、93年からはプロ野球の実況やリポートを任された。当初はオリックスを担当した。イチロー選手がまだ2軍だったころから知っている。「彼はいつも1番先に練習場に現れる。私も同じ」。ある日、イチロー選手が「チャリ(自転車)」に乗っていた。声をかけると、「今日から1軍です」と答えたそうだ。そんな時期から取材を重ねてきた。
 プロ野球を女性のアナウンサーが担当するのは、まだ嫌われている時代だった。当然、女性がお立ち台の選手に、ヒーローインタビューをすることもなかった。「女は野球の智識がない」と思われていた。竹島さんは女性初のヒーロー・インタビュアーになった。日ごろの密着取材を認めている選手が多く、サポートしてくれたからだ。
 野球の実況中継もし、両チームのリポートも1人でこなす。このスタイルもさきがけとなった。先鞭(せんべん)をつけた。「予算の関係もあった」そうだが、今では当たり前になっているそうだ。
ガンバ大阪についても、取材経験は長い。「宮本君(宮本恒靖選手、現ヴィッセル神戸)」がガンバに入った時から、大物なる選手とにらんでいた。その通り、日本代表チームの主将も務めた。「常にみんなとガンバのことを考えていた。キャップテンシーに秀でていた」と、宮本選手を評価する。
 以前、竹島さんは「マリリン」というニックネームを持っていた。ある時、宮本選手が「マリリン、子ども産めへんの」と聞いた。「私が子どもを産んだのは、そのせい」とおどける。
その「宮本君」の家族と竹島さんの家族が先日、食事を一緒にしたそうだ。子どもにまつわるエピソード、食事のことだけでも、ガンバや宮本選手委への密着度が分かる。
番組の中で、ガンバのコーナーは20分と、たっぷり時間をかける。「ガンバの選手はいい人ばかり。みんなが知らんことを伝えたい。『ガンバの濃い内容、どや』と」。おっさん口調で気持ちを込める。(梶川伸)
=FM千里の木曜日午前11時からのコーナーで、「マチゴト豊中・池田」に記事を紹介する「まるごと・マチゴト」を放送

FM千里の声

更新日時 2011/04/13


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