ソロモン諸島の中学生3人が8月13日に豊中へ
南太平洋・ソロモン諸島の中学生3人が8月13日、豊中市にやってくる。企画・立案は豊中市出身の元青年海外協力隊(JICA)隊員、金光邦朗さん。3人は通称、レンシーさん(15歳)、ジョナタンさん(15歳)、イテさん(14歳)で、16日まで池田市の金光さんの実家にホームステイし、豊中市消防局などを訪問する。
金光さんは2016年6月から2年間、ソロモン諸島にJICAの理科教員として派遣された。ソロモン諸島はパプアニューギニアの東に位置し、ガダルカナル島は第二次世界大戦の激戦地として知られる。
ソロモン諸島は、ライフラインやトイレの普及は進んでおらず、雨による水の確保、薪による調理が基本。食生活は、畑での農作、海での魚やウミガメの漁、山でのコウモリやオポッサムの狩猟による自給自足。裸足による生活をしている人も多い。財政が逼迫しているため失業率が高く、深刻な問題となっている。
金光氏さんは「各国からの支援だけではなく、子どもたちが大人になり一国民として自立した生活をするにはどうしたらよいか」を考え、ボランティア終了後もソロモン諸島に足を運び交流を続けている。
2019年6月末からは、ソロモン諸島の子どもたちを来日させ、日本の中学校授業をはじめ、企業見学や観光、ホームステイなどソロモンでは体験できないようなことを学んでもらおうと、今回の訪問を計画した。金光さんの自費と、賛同する人たちの協力で実現した。
3人は豊中市消防局で、消防の訓練を体験し、AEDや心臓マッサージも経験する。金光さんがソロモン諸島滞在中、「運動会ではくまた運動靴を送ってほしい」と要請。それに応え、消防局の職員が段ボール箱2つ分の運動靴を用意したいきさつがある。
3人は6月25日に来日。これまで東京などでに中学校での生活、企業見学などをしてきた。関西では大阪市のユニバーサルスタジオ・ジャパンも訪れる。9月20日に帰国する。
=マチゴトへのメールから(梶川伸)2019.08.11
更新日時 2019/08/11