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東混と歌う 池田で3月26日

練習に励む東混と歌う会と、熱心に指導する髙谷光信さん(右)

 日本最高峰のプロ合唱団、東京混声合唱団(東混)が3月26日、池田市民文化会館アゼリアホールで特別演奏会を行う。その東混と共演するため、池田市を中心に北摂地域の市民によって結成されたのが東混と歌う会だ。下は小学生から上は70代まで、総勢137人が参加している。

 学生時代以来、数十年ぶりに合唱に参加した人、退職後に教室に通って合唱を始めた人、さまざまな経歴の参加者が東混とともに思いを込めて歌うのは、唱歌メドレー「ふるさとの四季」だ。「故郷」から始まり、「春の小川」「われは海の子」「村祭」など、日本の四季を歌い上げ、最後も「故郷」でしめる。

 東混も含め指揮をするのは大阪音学大学卒業でウクライナ・チェルニーゴフフィルハーモニー交響楽団第2指揮者を務める髙谷光信さん。東混と歌う会について「コーラス、つまり声は1番身近な楽器で親しみやすく、演奏会がきっかけで世代を超えたつながりが生まれる点も素晴らしい。『ふるさとの四季』は日本らしい日常風景を歌うもの。歌う方、聞く方それぞれの情景が思い浮かび、混ざり合って一つの大きな花火のような、瞬間芸術が生まれる」と話す。

 合唱指導をする中村勝栄さんは「練習開始から4カ月、団としての歌声が出てきた」と評価する。吹田市から参加する藤村荘平さんは「練習ごとに手応えを感じる。ハモリ方も良くなった」と話した。最年少、小学4年生の相田明夏さんは「緊張していても髙谷先生の話を聞くと楽になる」と信頼を寄せた。

 東混の演奏曲には、「お正月」や「雪やこんこん」などを作詞し、池田市で半生を過ごした東くめの唱歌メドレーもある。「混声合唱版はこれが初演。それがゆかりの池田市で演奏され、指揮できることは光栄」と髙谷さんは語る。

 また、阪神淡路大震災を題材にし、復興に向けた力強いメッセージを込めた「未来へ」や、日本初演となるロシア的なウクライナ民謡「隣の庭のあひるさん(M・レントーヴィッチ作曲)」も披露される。(礒野健一)

東京混声合唱団 池田市民文化会館 東くめ

更新日時 2011/02/17


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