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不登校と発達を考える会「虹」

済生会中津病院の大和謙二小児科副部長を招いた講演会の様子=12月3日、豊中中央公民館で

 子どもが不登校になると、子どもだけでなく、その親も学校を中心とした関係性の和から孤立してしまうことが多い。そんな親たちが交流し、互いの悩みを共有する場として「不登校と発達を考える会・虹」(北山愛子代表)がある。不登校だけでなく、軽度発達障害の子どものある親など、さまざまな人が参加している。

 自らも不登校の子どもを育てている北山さんは会の目的を、「親の気持ちを軽くしてもらうこと、居場所を作ってもらうこと」と話す。愚痴をこぼしたり、他の家族の話を聞くことで、視野が広がり、「自分だけがどうして」という気持ちが薄まって、自然と元気が戻り笑顔も増えていく人が多いという。毎回必ずしも的確なアドバイスが得られるわけではないが、誰かの悩みが誰かの“振り返り”となり、客観的に考える一助にもなる。

 会の活動は2カ月に1度、懇親会を行うほか、ランチ会も開いている。会員制、会費制はとらず、参加人数は8~12人前後。来てもらう時間を作るような無理強いはしていない。

 また、済生会中津病院(大阪市北区)の大和(おおわ)謙二小児科副部長を招いた講演会も行い、12月3日の講演会後には座談会も開かれた。交流誌「いんふぃにてぃ」も発行し、豊中市内の病院などに置いている。連絡は北山pureblue.ss@softbank.ne.jpまで。(礒野健一)

不登校と発達を考える会「虹」 発達障害 不登校

更新日時 2010/12/14


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