このエントリーをはてなブックマークに追加

豊中市消防局と下水道局から派遣された職員が熊本地震の現地の報告

南阿蘇村での救助活動を報告する長谷川消防司令補ら

熊本地震の被災地に派遣されていた豊中市消防局職員と上下水道局の職員が豊中市に豊り、4月25日に淺利敬一郎豊中市長に現地での活動を報告した。
消防局は16日から緊急消防援助隊5隊17人を先遣隊として派遣。南阿蘇村の土砂災害が発生した現場で、救助活動や避難所での救急対応などを行った。現地では道路が山に埋もれ、家屋が倒壊するなどの被害が多く見られた。余震が続く中、消防隊は二次災害を避けるため細心の注意を払いながら作業にあたり、20日に第2陣の交代要員に引き継いだ。
 救助隊の隊長・長谷川晃消防司令補は「現場は山道しかなく急斜面で被災地までたどり着くのが大変でした。土砂崩れで崩落している個所も多く、厳しい状況での活動になりました」と語った。また、救急隊長・内山彰宏消防司令補からは「避難所では健康についての相談対応に当たりました。余震が続き、怖い思いを感じている避難者もいました」と報告。また隊員らは今後の支援としてメンタル面のケアや避難所のプライバシーの確保が必要ではないかと話していた。
上下水道局は16日に職員4人と給水タンク車1台、支援車両1台を派遣。大阪南港からフェリーで新門司港に渡り、熊本市内へ向かった。熊本市東区の健軍水源地でタンク車への補水を行いながら、熊本市立城西小学校などでの応急給水活動にあたった。
 下水道施設課の森山祐則課長は「浄水場には各方面から車が集まり、渋滞がひどかった。また周辺には水が漏れている水道管も多く、今後復旧作業が必要な状態」と現地の様子を報告。被災地では生活用水の不足が著しく、風呂やトイレの水をためる大きな容器なども足りていない状態だったという。次の支援としては漏水の修繕が求められているという。22日には第2陣の職員4人が交代要員として出発し、活動を引き継いでいる。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.04.25

更新日時 2016/04/25


関連地図情報