豊中市立桜井谷小学校の児童が稲刈り
豊中市立桜井谷小学校(柴原町3、北之防純子校長、603人)の年生89人が9月25日、地元農家の協力で校庭内の一角に造った広さ約50平方メートルの水田で稲刈りをした。
この体験学習は、米作りを通して食と自然の大切さを学んでもらおうと、2007年から授業の一環として行っている。今回刈り取った稲は6月に児童らが自ら田植えをしたもので、たわわに実った。
体操服に着替えた児童らは地元農家の人に鎌の使い方を教えてもらった あと、田んぼに入り「始めはきれいに切れなかったけど、農家の人に教えてもらら力を入れなくてもうまく切れるようになった」などと話していた。
桜井谷小は、1989年から、5年生の社会科・理科の授業で、ペットボトルに土を入れて苗を植え、米の成長を観察するカリキュラムを実施。もっと児童らが米作りの体験や食に対する関心を持ってもらう学習を取り入れようと、地元農家協力を得て校庭の一角を利用し て本格的な田んぼを整備した。
今回、児童らが刈った稲の品種は「キヌヒカリ」。刈り取られた稲は、地域の人の手で組んだ竹に児童らが順に干していった。1週間から10日ほど天日干ししたあと、昔ながらの農具「千歯こき」や「足踏み脱穀機」を使って脱穀したあと、家庭科の授業で児童が食べる。また、この田んぼは米作りを終えたあと、刈り入れ後にはハスの花の種がまかれ、来春には花が咲く様子が楽しめる。
北之防校長は、「6月に行った田植えから始まり、今回の稲刈り、そして12月のしめ縄づくり、またハスの花を楽しむなど、都会の中でこのような体験がきるのは地域の人の協力あってのもの。感謝しています」と話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.09.28
更新日時 2015/09/27