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豊中・原田地域の庄屋だった野口家の解説テキスト発行

手作業で製本する清水講師(左)と会メンバー

 NPO法人とよなか歴史と文化の会(吉岡正起代表、86人)が、豊中・原田地域で江戸時代に庄屋をしていた野口家に関する古文書の解説テキストを発行した。9月13日から販売を始める。
会は、豊中市から原田しろあと館(曽根西町4)の管理運営を委託されている。事業の1つとして、市史編さんに携わってきた清水喜美子さん(伊丹市在住)を講師とした古文書講座を開いている。教材には現在、豊中市岡町図書館に所蔵されている野口家古文書を使用。今回、清水さんの指導でメンバーが7年をかけて判読し、活字化した。
 テキストはA4版・164ページで1部800円。問合せはとよなか歴史と文化の会06-6841-3725。
 テキストは、江戸時代の原田地区の大名支配や水を巡った水利問題など7つの分野で構成されている。吉岡代表は、「身近な地元の歴史に興味を持ってもらう人のすそ野を広げていきたい」と話している。発行の中心となった大下隆司さんは「難しい古文書を、一般の人でも読めるようにした。江戸時代の岡町の様子もよく描かれ、また五人組という制度は相互監視の制度と思っていたが、勉強していくにつれ全員で助けあうための組織でもあったということが分かり興味深かった」と話している。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.09.06

NPO法人とよなか歴史と文化の会 原田しろあと館

更新日時 2014/09/06


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