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遊びを作り、楽しむ 蛍池・遊びのプロジェクト

メンバーから考える楽しさや、遊びの面白さが伝わってくる。「今後はかるたに詠んだ場所のマップを作りたい」

 遊びを通して地元に貢献するグループ「蛍池・遊びのプロジェクト」が、豊中市蛍池地区で活動している。蛍池小学校の同級生や幼なじみが集まり、子どもに工作や昔遊びを教えようと2009年に結成した。メンバーは11人で、最年少は66歳。ダジャレ名人、竹取りの翁(おきな)、工作やパソコンの達人もいる。
 工作は遊び方や材料、ネーミングまで考える。電車の乗車カード、竹串、ストローで作る「まわれ風ぐるま」や、水を入れたペットボトルを手で押すと、金魚が浮き沈みする「クリオネ金魚」など20種類ほどを考案した。「お金をかけず、アイデア勝負」と代表の山田博治さん。メンバーは「四苦八苦しながら考えた工作に、子どもたちが夢中になっている姿を見るのが醍醐味(だいごみ)」と口を揃える。
 2年前には地区の歴史や行事を五七五で詠んだ「蛍池かるた」を作った。「麻田藩陣屋があったと碑が語る」「池の名が駅の名になり町になり」などと詠んだ場所に、子どもたちを案内する町探検もしている。「かるたは2012年から蛍池小の総合学習授業に使われている」と、誇らしそうだった。(進藤郁美)

更新日時 2013/11/13


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