豊中少年少女合唱団 7日に東北へエールの演奏会
豊中市を拠点に活動している豊中少年少女合唱団が4月7日、豊中市立アクア文化ホール(曽根東町3)で定期演奏会を開く。演奏会では東日本大震災で被災した東北への思いを込めて、岩手県出身の詩人、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」に曲をつけて歌うほか、「東北へのエール」と題して、「いのちの歌」「花は咲く」などを合唱する。
豊中少年少女合唱団は2001年に創立され、毎年演奏会を開いてきた。団員は小学生から高校生までの約30人。指揮は、豊中混声合唱団の常任指揮者、西岡茂樹さんが担当している。その縁もあって、児童合唱団でありながら、大人の合唱団と一緒に歌う機会があるのも大きな特徴だ。
合唱団のこだわりは選曲にある。保護者で世話人の塚千津さんは「いかにも子ども向けの歌ではなくて、心を豊かにしてくれるような、本物の歌」と表現した。生命や人生、友情などをテーマとした曲が多い。4月の演奏会で歌う「雨ニモマケズ」のように、作曲家に依頼して、合唱用に曲を作ってもらうこともある。難しい歌詞が多いが、西岡さんは「言葉と音楽は目的があって表現されている。作曲家や作詞家が何を考えているか、自分の言葉や感情として歌ってほしい」と指導している。東泉丘小学校6年の大澤千帆さんは「最初は難しく感じるけど、みんなで一緒に歌っているうちに理解できるようになる」と話す。
定期演奏会は午後2時に開演。入場無料。問い合わせはtoyonakabgc@gmail.comへ。(早川方子)
更新日時 2013/03/12