編集後記
「歩けば題材に当たる。ひらめきも得られる。そしてそれが文章になる。街を歩け、歩け。歩いて五感を刺激せよ」。先輩記者の言葉です。「マチゴト」創刊にあたり、編集長の最初の言葉も「街を歩いて欲しい」でした。
初めて歩く街は「ほお~。こんなところに…」という発見の連続です。方向感覚に欠けている私は自転車に乗ると迷子になる、行き先を間違えてバスに乗る。こんなことがしょっちゅうです。先日は取材のサイクリングの途中、住宅地で現在地が分からなくなりました。あたふたしていると、「どうしたん?」と男子中学生。彼は「どん臭いな~」と言いながら道案内してくれました。「あそこが豊中駅。もう大丈夫?」。短い言葉に温かさを感じました。
「マチゴト」は地元の人に助けられてこそ、作ることができます。街を歩き、たくさんの人と出会い、「ありがとう」を感じながら、出会いを記事にしたいと思っています。よろしくお願いします。 (進藤郁美)
更新日時 2010/08/06