市立豊中病院の胃がん講座を140人が聴講
豊中市本町1、ゆやホールで11月17日、市立豊中病院が公開講座「がん治療の基礎知識 胃がんの診断~治療の最前線から」を開いた。豊中病院の医師2人が講師となり、胃がんの診断、手術、薬物療法について具体的に説明した。
地域がん診療連係拠点病院でもある豊中病院は、毎年がんについての市民講座を開いている。10回目となる今年のテーマは胃がん。日本人の3人に1人はがんで亡くなるといわれ、中でも胃がんは男性で2番目、女性で3番目に多い(2010年統計から)。講演では市立豊中病院消化器外科部長の今村博司医師が、胃がんの進行度やリンパ線への転移などについて説明しながら、早期発見の重要さを訴えた。その後に講演を行った消火器内科医長の渋谷充彦医師は、正常な胃とがんになった胃の写真を提示しながら、がんの種類や検査方法などを説明し、「健康だから大丈夫、どこも悪くない、という人が1番怖い。まずは市の検診でもいいので受けてほしい」と話した。
講座には141人が参加。豊中市の松本政和さんと妻の公子さんは「身近にがん体験者がいるので他人ごとではない」と熱心に耳を傾けていた。(早川方子)
更新日時 2012/11/20