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102歳松木さん 力強く大書パフォーマンス

大きく「花」の字を書く松木さん。添えられた詩は「我ら書道ガールズ 五十六十まだまだ青春 百歳超えても なお青春」と続いた

 10月28日に豊中市立上野小学校で行われた上野文化祭で、書道グループ「墨遊会」が縦3.5メートル、横7メートルの紙に自作の詩を書くパフォーマンスを行い、会に所属する102歳の松木輝子さんが直径2メートルの円の中に「花」の字を大書した。
 松木さんは約40年前に書道を始め、10年ほど続けた。その後しばらくは筆を取る機会がなかったが、5年前に墨遊会に参加。今は書道5段の腕前を持つ。今回のパフォーマンスについて、「なかなか練習する機会がなく、満足いく出来映えではなかったけれど、一生懸命書けたことが良かった。とにかく度胸1番、思い切りよくできた」と笑った。
 会を指導する原田正憲さんは、「大書は体全体を使わないと書けないが、松木さんの小さい体は、紙の上で生き生きとしていた。字を見た誰もが、102歳の字とは思わないだろう」と評した。
 長生きのコツについて尋ねると「墨遊会のみんなが優しく、元気をもらっている。家族が食事に気を使ってくれているのもありがたい」と話した。
 パフォーマンス後には浅利敬一郎・豊中市長とも話をし、「来年も是非やってみたい」と意欲を見せた。(礒野健一)

更新日時 2012/10/29


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