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植木のまち細河をPR NPO「細河みどりの郷」設立

ホタルの乱舞を夢見て、育成場の整備を続ける。東山バス停に植木のミニガーデンを作り、国道423号沿いには桜の植樹も

 池田市の細河地域コミュニティ推進協議会が2012年1月、NPO法人「細河みどりの郷」を設立した。「特産の細河の植木が売れなくなってきた。多くの人に植木を見に来てほしい」。切実な問題を抱え、地元住民が立ち上がったと、秦孝雄代表理事は話す。「市の地域分権が始まって5年。協議会はイベントや野菜市を開くなど、人を呼び込む努力をしてきた。NPO法人化によってさらに幅広く、やりがいのある活動ができる」と秦さん。
 伏尾町に炭焼き工房を作り、炭作りを始めた。ホタルの育成場を作ろうと、畑の整備にも乗り出している。作業するメンバーの平均年齢は66歳。ホタルが好きでメンバーに加わった中村昌弘さんは「水の管理に苦労する。カワニナが生育する条件を整えるのに必死。今年は間に合わないが、来年はきっと」と、水の流れを注視しながら整備していく。巽博一さんは「退職して時間はたくさんある。自分ができることを続けたい」と話し、貝元勝利さんは「ここに来れば社会との接点がある」と楽しそうだ。「くん製工房も作り、あの手この手で細河をPRしたい」と、張り切っている。(進藤郁美)

更新日時 2012/06/14


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