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豊中市文化芸術センター座談会 「舞台の奥行き広げて」「子ども用クッションを」

座談会は約2時間続き、豊中市の文化事業の未来について熱心な議論が行われた

 豊中市曽根東町の豊中市民会館が老朽化のため、2010年度で閉鎖された。豊中市は同じ場所に、豊中市文化芸術センター(仮称)を建設する予定で、2015年度のオープンを目指している。

 マチゴトはセンターを利用する団体の代表者による座談会を開き、どのような施設を望むか、意見を出し合ってもらった。参加者は、とよなか市民文化会議座長の梁井利恵子さん、市民劇場「萌」代表の丹波浩二さん、ほたる企画の田中久美子さん、豊中池田おやこ劇場の薪先悦子さん。市から文化芸術センター開設準備チームの橋本信也チーム長も加わった。進行はマチゴト編集長の梶川伸が務めた。

 まず橋本チーム長から、計画の概要説明があった。建物は3階建てで、1、2階にホール、3階に美術、博物スペースを設置する予定。大ホールは1200席、小ホールは300席を検討し、練習室、会議室、和室も設ける。

 「以前は楽屋が狭かった。小ホールも舞台げいこができる大きさが理想」(丹波)、「舞台の奥行きは広くして」(田中)という意見に、「大ホールの舞台そで間口は11メートル、奥行きも以前の11メートルから16メートルに広げる予定。楽屋は練習室と兼用することで広いスペースを確保する」(橋本)と答えた。

 観客の立場からは「子ども用クッションがほしい」(薪先)、「荷物預かり所があれば助かる」(梁井)といった要望が出た。それには「料金が返るロッカーの設置はどうか」(田中)、「子ども用クッションは取り入れたい。キッズルームも考慮している」(橋本)などの意見が交わされた。

 センターが目指す市民参加型の運営について、「館長を豊中ゆかりのビッグネームに依頼することもあるのか」(梶川)という質問が出た。それに対して「芸術監督制も含めて、目指す方向性が一貫しないと難しい。運営、企画などができる人材を育成していきたい」(橋本)と答えた。

 その他、「公演団体が使う乾燥機がほしい」「ネーミングライツは検討しているか」などの要望、質問もあった。詳しい内容はこちら(http://www.machigoto.jp/art_detail.php?art_id=1784)に掲載。(礒野健一)

豊中市文化芸術センター

更新日時 2012/01/12


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