「人権教育をすすめる市民の集い」で元内閣官房長官・野中広務さんが講演
豊中市立アクア文化ホール(曽根東町3)で11月11日、「人権教育をすすめる市民の集い」が開かれ、1998年7月から翌年10月まで内閣官房長官を務めた野中広務さん(86)の講演会が行われた。この集いは、市民が中心となって人権教育の活動を進める「豊中市人権教育推進委員協議会」が企画しているもので、今年で41回目となる。会場には、会員や市民ら531人が来場。野中さんは、自身が国家公安委員会委員長を務めていた1995年1月に起こった阪神・淡路大震災や今年33月の東日本大震災で、人と人との結びつきの強さを大切に感じたことを述べた他、自身が理事長を努める障害者授産施設での体験をもとに、障害者の人権の大切さなどについて講演した。
野中さんは、自身の差別を受けた体験に触れながら、今なお全国には多くの差別事象が残っていることなどを述べ、京都府の身体障害者団体連合会の会長を務め、京都府内各地に障害者のための施設を運営していることなどを講演。最後に「人が人として尊重され、互いが互いを助け合い、地域を愛してください。そのことが国の繁栄につながっていくのです」と人権の大切さを訴えた。=情報提供・豊中市(早川方子)
更新日時 2011/11/14