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紀伊国屋大阪営業部 蛍池で30年

 豊中市蛍池東町4、国道176号と中国自動車道が交差するあたりに「紀伊国屋書店 関西センター」の黄色い看板を掲げたビルがある。ここには紀伊国屋書店の大阪営業部が入っていて、30年の歴史がある。大阪、兵庫などを管轄下に置く同社の関西拠点ともいえる場所だ。
 なぜ梅田本店のある場所ではなく豊中なのか。大阪営業部長の西脇伸二さんによると、外商網の先駆けとして大阪営業所ができたのが1956年。当初は梅田の小さな営業所だったが、自社ビルとして1981年にこの地に建設された。大学や研究所が主な顧客のため、大阪大学などが近くにあるこの地が選ばれたのかもしれない。一般の客がここで書籍を買うことはできないが、同営業本部では地域の人が本に親しむための、さまざまな企画を練っている。
 最近好評だったのは、梅田本店で5月に開かれた「ビブリオバトル」。お気に入りの本を持ち寄り、その本の魅力について1人2、3分でディスカッションするというゲームで、かなり盛り上がった。大阪営業部の宇田静香さんは「これからも本と人をつなげるような仕事をしたい」と話している。(早川方子)

更新日時 2011/07/20


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