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中途障害者の作業所「羅針盤」がオープン 豊中市内で2か所目

 記憶力の低下などを引き起こす高次脳機能障害など人生半ばで障害を負った人を支援する作業所、第2工房「羅針盤」が、豊中市原田元町にオープンした。中途障害者が通うことができる作業所は府内に8か所しかなく、増え続ける利用希望者の声に応えたもの。今後は以前から行っていた木工製品の製作などに加え、利用者が中心となって考案した焼きドーナツなどの製作に取り組む。

 1998年に最初に開設された工房「羅針盤」(春日町3)には現在、市内を初め、府内や兵庫県などから約70人が通っている。利用希望者の増加とともに、市内でこれまで3回の拡張移転を行ってきたが、その後も増え続ける利用希望者を1人でも多く受け入れたいとの思いから増設が決定。街頭募金のほか、大阪音楽大学(庄内幸町1)との協力で開催したチャリティーコンサートで集められた寄付金で改装作業が行われた。羅針盤では「中途障害者の中には、社会との接点を突然失ってしまうショックから自ら命を絶ってしまう人もいる。ひとりでも多くの障害者の生きがいづくりにつながれば」と話している。

 製作品の一部はインターネット(http://koubou-rashinban.com/)でも販売しており、オリジナル焼きドーナツは1つ100円で第2工房「羅針盤」で販売される。問い合わせは第2工房「羅針盤」06-4865-5525まで。=情報提供・豊中市(早川方子)

更新日時 2011/07/01


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