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編集長のズボラ料理(910) 豆腐の梅肉ソテー

固さはコーンスターチの量で

 豆腐は安い。京都の料理屋さんの湯豆腐以外は。
 スーパーで買えば、100円台が200円台で手に入る。冷や奴なら、ほとんど手を加えなくても食べられる。カツオ節、刻みネギ、ショウガ、しょうゆを加えても、豆腐の以外の追加料金は大したことない。
 湯豆腐も簡単だが、冷や奴よりは追加料金がかかる。だしを取るコンブがいる。実はそれだけでもいいのだが、ハクサイやネギ、シイタケを加えたくなる。それでも、それほど負担にならない。自宅であれば。
 料理屋さんは、そうはいかない。特に京都の場合は。すぐに3000円、4000円とはね上がる。でも、行かざるをえない時がある。お客さんが来て京都を案内する時、「湯豆腐を食べたい」と言う人がいるのだ。
 そんな人がやって来たのて、タクシーに乗り、「どこか湯豆腐の店に」と頼んだ。すると運転手さんに「湯豆腐なんか家で食べなさい」と怒られた。それ以来、そのような人には、同じ言葉を使うようにしている。
 大阪はちょっと違う。食べるのは居酒屋さんだから、それほど高くはない。だから、そのような人が来ても大丈夫。第一、料理屋さんでは出していないから、なおさら大丈夫。僕は料理屋さんには縁がないから、知らんけど。
 何でもそうだろうが、豆腐も何度も食べれば飽きてくる。でも、安いから、経済状況を考慮すると、何度も買うことになる。このジレンマを解決したい。
 そこで思いついたのは、変わった豆腐を見つけて食べ比べすることだった。マスカルポーネのようなナチュラル豆腐▽オーガニック豆腐▽山形県産の里のほほえみを使った豆腐……。結構楽しめる。
 木綿豆腐を水切りし、ボウルに入れてつぶす。梅肉、細かく切った大葉、コンブ茶、小麦粉、コーンスターチを加えてよく混ぜる。円盤状に成形する。フライパンに油をひき、両面を焼く。
 僕は京都と奈良の府県境に住んでいる。自宅近くの奈良側のスーパー・近商ストアには、奈良県吉野町の林とうふ店のコーナーがある。もちろん買ってみた。普通の豆腐パックが並んでいて、いくつかの種類の中から適当に選んだ。
 家に帰り、値段を見て驚いた。800円もするではないか。京都の料理屋さんではあるまいし。さらによく見ると、豆腐パックに入ってはいたが、中身はゆばだった。タップリ入っていたので、納得はしたが。このダブルミス、京都のタクシーの運転手さんには知られたくない。(梶川伸)2026.10.31

更新日時 2026/10/31


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