編集長のズボラ料理(908) タマネギ餅
毎日新聞の元同僚と出会い、中華料理をあてに飲むことになった。メンバーは計4人。
彼は毎日新聞の後、毎日文化教室に移り、その社長をしていた。その時、彼に頼まれた。「韓国料理講座を作りたいが、いい先生はいないか。ただし文化教室には厨房がないので,韓国料理店をやっている人がいい」
何で、僕なんだろう。よっぽど飲み歩いていると思っているのだろうか。まじめに新聞記者をしてるのに。
まあ、まじめで仕事をしたうえで、韓国料理の店にも行ってはいた。そこの女将を紹介し、講座は始まり、13年間続いて、今春幕を閉じた。
飲み会のメンバーは、その女将、講座を担当した教室の元社員を含めて計4人だった。そんな仲間だったので、話題は食べ物の話になった。
元同僚の彼も料理をよく作る。孫たちに人気なのは、「じいじカレー」だと言い、料理自慢か孫自慢か分からない話が始まった。タマネギをあめ色になるまでゆっくり炒めてルーのもとを作り、香辛料は5種類使う。本格的である。
僕が「市販の固形のルーしか使ったことがない」と話すと、彼は昔のことを思い出して、ほかのメンバーに紹介した。次のような内容だった。
彼はタマネギの炒め方から僕に教えた。僕はそれを実行した。ところが、タマネギは焦げて失敗した。文庫本を読みながらやっていたからだ。
よう覚えていること。「せっかく教えたのに」という気持ちがあったからに違いない。飲み会では、女将まで「タマネギを炒める時に目を離したらダメ」と、追い打ちをかけてきた。元担当社員も、「ウンウン」と同意する。
そこで、タマネギ・リベンジ。タマネギは3ミリ角程度に細かく切りったものと、すり下ろしたものを用意する。ベーコンを小さく切る。細かいタマネギはレンジでチーンする。すべてをボールに入れ、小麦粉、しょうゆ、みりんを加えてよく混ぜて練り、円盤状の成形する。フライパンに油をひき、タマネギ円盤の両面を焼く。
これで、どうだ。しょうゆとみりんのおかげで、あめ色になる。しかも、少し焦げた方がおいしそう見える。ただ、次に元同僚に会って報告するのは1年後くらいだろうか。(梶川伸)2026.10.20
更新日時 2026/10/20