このエントリーをはてなブックマークに追加

心にしみる一言(179) 刺激が強く、主張の強い社会で生きていると、自然の花は趣が深い。精一杯命を輝かして咲き、極楽を開いている

長岳寺の藪椿

◇一言◇
 刺激が強く、主張の強い社会で生きていると、自然の花は趣が深い。精一杯命を輝かして咲き、極楽を開いている

◇本文◇
 春が近づいてくる時期ではあったが、まだ花の少ない時に、奈良県天理市の長岳寺を尋ねたことがある。花といえば、藪椿が少し咲いているだけだった。
 その濃い赤い花を見ながら、住職は「花の見方には2つあると」と語し出した。1つは種類も数も多い豪華なものを楽しむ。例えば植物園。もう1つは、生け花のようなもの。「閑静な茶室で、竹やぶから切り出した藪椿を一輪、竹の節にいける。飾るのではなく、生ける。寺の花はどちらかというと、後者の方ですね。無理には咲かせない。自然なんです」
 境内には藪椿の木がいくつもあったが、一斉に咲くわけではなく、長い期間にポツポツと花をつける。そんな花を見て感じるのが、取り上げた言葉だという。(梶川伸)2018.01.24

更新日時 2019/01/24


関連リンク